おむつをあてる

用具

おむつ(必要枚数)・おむつカバー・おしぼり数枚・布切れ(使い捨て布・トイレットペーパーまたはティッシュペーパー・ぬるま湯の入った容器・バケツ・スクリーン

介助のポイント

おむつはできるだけ避けるようにする。最後の手段であることを忘れない。

介護者の都合でおむつをしない。

新しいセットを用意してからはじめる。

露出部分をできるだけ少なくする。

男性は前の部分を女性は後ろの部分を厚くする。

腹部を圧迫しないように下腹部でおむつを固定する。

下肢を動かしやすいように股関節部は圧迫しない。

おむつカバーからおむつがはみ出さないようにする。

腰部にしわや縫い目がこないようにする。

尿量に応じておむつの枚数を加減する。

利用者の排泄間隔を読み取り、排泄物で汚れて不快になっいてる時間を短くする。

1日1回はぬるま湯で陰部洗い乾いた布で水分を拭き取る。

陰部や臀部の清潔・乾燥に努める。

排泄物形状や皮膚の変化の観察をし異常発見に努める。

介助

準 備

スクリーンをして、おむつの交換することを伝える。

おむつカバーとおむつをセットし、裾のほうに置く。

おしぼりを使いやすいように用意しておく。

掛け寝具は、足元に扇子折にする。

介護者の手は温めておく。

寝衣の腰部を広げる。

おむつカバーのボタンや前ひもをはずす。

手 順

基 本

おむつは、しわを伸ばし、男性は前部、女性は後部を厚くする。

ずり落ちないように、上端は腸骨部に合わせる。

腹部は両手が入る程度、鼠蹊部は片手が入る程度のゆとりをもたせ、圧迫し過ぎないように、かつ動きやすいように当てる。

腹部・鼠蹊部からおむつが出ていないことを確認してから、おむつカバーを当てる。

おしりがあげられる場合

おむつを開いて腹部を圧迫し、尿や便の残りがないか確認してから、汚れたおむつを丸めて陰部の清拭をする。

利用者の膝を立て介護者の片方の手を腰に差し入れ、肘をてこにして臀部を挙上させ片手でおむつを抜き取る。

2.と同じ要領で腰部を挙上させ片手でおむつを抜き取る。

おむつとおむつカバーの中心が殿裂と合っている確認してから当てる。

おしりが上げられない場合(側臥位での方法)

おむつを開いて腹部を圧迫し、尿や便の残りがないか確認してから、汚れたおむつを丸めて利用者を側臥位にする。

陰部や臀部をぬるま湯で前から後ろへ洗い流し、水分を乾いた布で拭き取ってからおむつを抜き取る。

古いおむつカバーを追い込むようにして、縦に丸めた新しいセットを腰の下へ差し込む。

体を仰臥位にして古いおむつカバーをはずし、新しいセットを広げ腰の部分にしわがよらないように注意をして、またぐりを合わせ中心を合わせる。おむつカバーをする。