徘徊とは
徘徊とは、目的も無くうろうろ歩き回ることで、行動障害の中でもっとも難しい問題です。他人から見ると徘徊であっても、本人にとってはそれぞれに理由があり、なぜ徘徊が起きるのかを考えてみることが必要となります。
<外に出たがる場合>
- 出口に外出を思いとどまるような言葉「今、外に出ると危険です」などを紙に大きく書き、老人の目の高さの位置に貼る。
- 「夕食後にしましょう」と言ってタイミングをずらす。
- 一緒に出口まで言って「今日は○○は休みでしたね」と言ってもどっくる。
- 落ち着かせてから、家の周りを歩いて家に入る。
- 無理に外出を止めようとすると興奮状態になることがあるので、何らかの働きかけをする。
<外に出た場合>
- 「途中まで一緒に行きましょう」と言ってついていき散歩をしてから家に入る。
- 一緒に出て行った場合は、「道がわからなくなったので家に戻って地図で調べてからにしましょう」などと言って家に帰る。
- 家に帰ったら、「今日はもう遅いので明日にしましょう」と言って外出を中止する。
<捜し出す場合>
- 隣近所や交番、駅の改札口などへ、老人の特徴を書いたものと写真を預けておき、もしものときに連絡を得られるように依頼する。
- 住所、氏名、電話番号を書いた布を、老人の自尊心を傷つけない方法で衣服に縫い付けたり、ペンダントにして首にかける。
<ほかの事に関心を向けさせる場合>
- 声をかけて、お茶や菓子に誘う。
- 老人の好きなテレビ番組をつけておく。
- 庭に土いじりの道具を置いて注意を引く。
- 散歩道にいす等を置いて誘ってみる。