

肩と大腿部をささえながら行う事を重点的に考えて行いましょう。
介助者は患側に立ち、枕をゆっくりはずし、介助者は足を適度に開き安定した姿勢をとります。
利用者の頚部から片手を差し入れ向こう側の肩を支え、もう片方の手は膝関節から差し入れ、大腿部を支えます。このとき利用者には膝関節を曲げて貰います。
利用者に話しかけながら、利用者の健側の肘で身体を支え、健側の足でベットをけるように説明し、移動して貰うよう促します。
うまく移動ができたら、介助者は大腿部を支えた手をはずしたら頭を支え、肩に差し入れた手を抜き枕を当て着衣を整えます。
枕をゆっくりはずし、利用者の手首を持ってベット頭部の柵をしっかり握って貰うよう説明し促します。
介助者は声をかけながら、片手を腰部にもう片方の手を大腿部に差し入れ腰部と大腿部を支えます。利用者に頭を少し上げてもらい、肘を曲げるようにて身体を上部に移動します。
状態を確認しながら、柵を握った手をはずしてもらい、膝は伸ばして安楽な体位かどうか確認し、枕の具合と着衣を整えます。
介助者は利用者の移動する側に立ち、頭部を支えて枕を移動する側に引き寄せます。このとき、利用者には健側の手で患側の手を腹部の上で軽く持ってもらうように促します。
介助者は適度な間隔で足を前後に開き安定した姿勢で、片手を枕の下に、もう片方の手を腰部に深く差し入れ、少し上に持ち上げるようにして、水平に利用者の上半身を引き寄せます。その時、介助者の足の軸を前後に移動してテコの要領で移動します。
介助者は枕の下、腰部に差し入れた手を腰部と膝上に差し入れ直し、下半身を引き寄せます。
次に、膝上、足首に手を差し入れ、支えながら下腿を引き寄せ安楽な体位とり、枕を具合よく当て着衣を整えます。
向かせる側の反対端に、ベットの端への移動の要領で移動します。
介助者は向かせる側に立ち、頭をささえて枕をゆっくり手前に引き寄せます。
手前の膝上部と足首を支えながら、股間を15~20度程度の角度になるように開きます。
向こう側の膝上部と足首を支えなが、90度程度に曲げます。
手前の手首と肘関節を持って、手首が顔の横にくるように曲げます。
向こう側の手首と肘関節を持って、腹部の上に置きます。
介助者は適度な間隔で足を前後に開き安定した姿勢をとります。向こう側の肘の内側、向こう側の膝の外側を持ち、利用者に声をかけながら肘と膝を同時に手前に引き起こします。この時、介助者の足の軸を前後に移動しテコの要領で行います。
肘を持った手は離さず、膝を持った手をはずし肩を支えるように沿え、安定した肩の位置を整えます。
次に、片方の手は腰骨の上に置き手前に引くように、もう片方は腰骨の下に当て向こう側に押すように、この動作を同時に行い、腰部を安定させます。
上側の足の膝関節は曲がったままなので、少し曲げ方を浅くして、下側の足の膝関節も軽く曲げるようにして下肢を安定させ、枕の具合と着衣を整えます。
利用者を反対側に寄せ、頭を支え枕をゆっくり引き寄せます。
向こう側の手は腹部の上に、手前側の手は手首と肘関節を持って、顔の横に手首がくるように曲げます。
股間を軽く開いて、向こう側の膝上部と足首を支えて膝を90度程度に曲げます。
介助者は適度な間隔で足を開き安定した姿勢で、利用者に体重が掛からないように、向こう側の肩と腰部を深くしっかり持って、声をかけながら手前に引き寄せます。この時、介助者の足の軸を前後に移動してテコの要領で行います。
腰部を持った手で肩を支えるように沿え、安定した肩の位置を整えます。
次に、片方の手は腰骨の上に置き手前に引くように、もう片方は腰骨の下に当て向こう側に押すように、この動作を同時に行い、腰部を安定させます。
上側の足の膝関節は曲がったままなので、少し曲げ方を浅くして、下側の足の膝関節も軽く曲げるようにして下肢を安定させ、枕の具合と着衣を整えます。
利用者に両膝を曲げてもらってから、片方の手を頚部下から向こう側の肩に、もう片方の手を背中に深く差し入れます。
介助者側の手は、介助者の脇に差し入れ介助者の肩に掛けます。(肩と背中につかまるように)
利用者に声をかけながら、抱えるようにして上半身を起こします。このとき利用者は膝を自分で伸ばします。
座位が安定しない場合など、必要に応じて枕、クッション等で支え安楽な姿勢を保つように工夫します。
利用者に両膝を曲げてもらってから、片手を脇下部から深く背中に差し入れ、向こう側の脇下まで支えます。
介助者側の手は、介助者の肩に掛けます。介助者のもう片方の手は介助者の大腿部を支えます。
利用者に声をかけながら、抱えるようにして上半身を起すと同時に手前に引きながら、利用者をベットの端に腰掛けさせます。
足裏が床面につかない場合は、いすや踏み台などを工夫して利用し、足を支え安定した姿勢がとれるようにします。
右側へ寝返りを行う場合、利用者の右手のひらを上にして、殿部の下に敷き込みます。
利用者の左下肢を右下肢の上に乗せて、交差しておきます。
介助者は一方の腕を左下肢大腿部の下に通し、殿部近くで曲げます。もう片方の腕は利用者の左肩と首の下を通して反対側の右肩前面を持ちます。
利用者に声を掛けながら、介助者は腕をテコにして肘をまっすぐ伸ばすように利用者を起こします。