入浴前の健康状態の把握
体温、脈拍、呼吸等を測定するとともに、顔色、表情などの状態を把握する。
一般状態(バイタルサイン等)はかなり個人差があるため、利用者の日ごろの状態を把握する。
なお、必要に応じて医師の指示や意見書を参考にする。
- 体温 37℃以下であること
- 脈拍 平常値であること
- 呼吸 気道通過障害の呼吸音(ゼーゼーなど)を発したり、苦しそうな症状がないこと。口唇の色も正常であること
- 血圧 平常値よりも高い場合、一定時間の安静を促し、再度計測。
- その他 ・潰瘍性、化膿性の褥瘡の場合は、医師及び看護師に相談する。
- 息切れ、めまい、心臓部疼痛、強度の倦怠感等が現れたら中止する
- 普段の様子と変わりがないかどうか観察する 施設の入居者(入所者、利用者)で毎日の健康状態の把握が十分になされている場合には、必ずしもバイタルサインは測定しなくともよい。顔色、表情などを観察して、平常と異なっているような場合には行う
- なお、高齢者の場合バイタルサインに異常は認められなくとも気分がすぐれないようなときには、無理に勧めないようにする。体調の異常は、はっきりと現れないことも多いからである。