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爪切り

目的

爪きりは、医療行為として位置付けられている。本来は、医療従事者である看護師や医師が行うことになっており、介護職が行うことは違法行為となる場合がある。介護職が、普通の人の爪を切る場合は問題ないが、爪が変形している場合は、できるだけ看護師に切ってもらい、やむを得ず切る場合は、充分な知識をもって行う。
 

爪の役割と構造

骨はカルシウムからできているが、爪は「ケラチン」という20種類のアミノ酸が結合してできたたんぱく質からできている。皮膚の表面を覆っている角質も、毛髪と同じケラチンからできている。

爪が丈夫なのは、爪の上層と下層には、繊維が縦に、中間層では横に走っていて、これが波板のような働きをして、ダンボールのような構造になっている。そのために、衝撃に強くなっている。

爪は、指の先端を保護し、指の力を増加させ、触感を敏感にさせる働きをもっている。爪がなければ、物をつかんだりすることはできない。

足の爪は、足の先端にかかる負担のバランスをとると同時に、体全体を支えている。もしも1本でも爪に障害があれば、正常に立ったり歩いたりすることが難しくなる。

特に、足の小指の爪は重要な役割をしている。小指の爪が小さくなっていると、歩くときに力が入らなくなる。かかとの外側に力が流れ、重心が後ろにかかるので前傾姿勢になり、O脚になりやすく、膝や腰を痛める原因になる。

爪はさまざまな役割を担っているので、ケアがとても大切である。

留意点

  • 足爪の異常は、肥厚、爪の脱落、変色、亀裂、陥入爪(巻き爪も含む)、外反母趾、O脚がある。
  • 陥入爪(巻き爪など)は、痛みをともなう。触覚の感度を著しく低下させ、足指の動作範囲を制限させる。
  • 足と足爪に異常がある人は、転倒が多いというデータがある。
  • 足の爪の問題は大きく分けて2つある。(1)爪の変形、(2)感染症
  • 「巻き爪」になる原因は、先のとがった靴を長い間履いていたり、肥満で足に過度の負担がかかっている人、爪の切り方が適切でない(深爪やバイアス切りなどなどが原因である。
  • 「鉤湾症:こうわん」は爪甲が厚く硬くなり、湾曲した状態になり、変色する。爪が硬くなるため、爪きりでは切ることができず、だんだんと痛みが増していく。爪に鉄板のような重く硬いものを落としたときや窮屈な靴を履いて圧迫を受けたときになる。
  • 「巨爪症:きょそう」は、局部感染や老人性変化により、爪が成長しすぎて、肥大した状態。爪に角質がたまる。
  • 「爪甲剥離」内臓疾患(甲状腺機能異常など)や外傷、感染、薬物などの影響で、爪が自然にはがれてしまう。
  • 「さじ状爪」は、爪が扁平化したり、爪の先端だけがへこむもの、全体がへこむものなどがある。スプーンのような形に反り返っている状態の爪。鉄分欠乏、胃切除後の貧血、十二指腸などに良く見られる。
  • 「ばち状爪(時計ガラス爪ともいう)」は、指先が丸く横に腫れ、爪甲の真中がふくらんで肥大した状態の爪。太鼓のばちに似ていることからその名前がつけられた。肺がんや気管支拡張症などの慢性肺機能障害、甲状腺機能障害などが原因と言われている。
  • 感染症による爪の異常には、(1)「爪白癬」、(2)「カンジダ菌の感染」がある。
       

    1. 「爪白癬」は、爪の水虫。爪はひんぱんに切り、やすりをかけて、ぬり薬を根気よく塗る。
       

    2. 「カンジダ菌の感染」は、ホルモン環境の変化、糖尿病などが原因で発生するカンジダ菌が爪に侵入し、爪の変色や爪甲剥離などを引き起こす。女性の10~20%に見られる。カンジダ菌は口腔内などに常にいる菌。
  • 「糖尿病足病変」は、糖尿病は、主に血管障害と神経障害を引き起こし、わずかな傷でもなおりにくく、感染を起こしやすく、潰瘍や壊疽に結びつく。
  • 「たこ」は、端がはっきりした皮膚の肥厚である。出る場所によっては、歩くときに痛みをともなう。
  • 深爪は、外傷の原因となり細菌感染の元になる。さらに、深爪は、指先の肉が剥き出しとなって支えがなくなり、つまずきやすくなるので、転倒の危険も高まる。
  • 丸く切らないこと。爪には爪甲縦状といって、縦に線が入っている。斜め方向にカットすると、そこから内側へ巻き込み、巻き爪の原因になる場合がある。
  • 爪母は傷つけないこと。爪母は、新しい爪をつくる場所である。傷つけると爪が生えてこなくなるのでていねいに扱う。
  • 爪を切るときの姿勢は、相手の足指(爪)と切る人のへそが向かい合うようにして切る。
  • 感染予防のために、爪をきる人はひじの上まで皮膜クリームを塗る。プラスチック手袋を着用し、マスク、予防着で予防する。
  • 爪きりが終わったら、足全体のマッサージをすると効果がある。
  • フットケアは、入浴中に行うと素足になっているので行いやすい。湯ぶねにつかって体を充分温めて、洗い場に座ったときに行う。
  • 入浴の時、手に石けんをつけて、足指の間に指を入れて上下にこする。また、横に広げる。それを数回繰り返す。全身の力がかかる親指、小指を刺激し、筋力をつける。

 

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