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服薬介助

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目的

薬を数種類服用している高齢者は多い。服用する時間などが食事と関係づけているのは、薬の吸収と飲み忘れを防ぐという目的がある。高齢者は加齢によって肝臓や腎臓の機能が低下しているため、薬の代謝や排泄が悪くなってきている。薬の服用方法を守るということは、次の効果がある。

  1. 薬の効果を最大限に活かす
  2. 薬の副作用を可能な限り少なくする
  3. 薬の効果を持続させる
  4. 薬の飲み忘れをふせぐ

薬の服用時間

食前

薬は胃の中で溶ける。胃のなかに食物がたくさん入っていると吸収が落ちるような薬は食前に服用する。あるいは、胃腸の働きを活発にする薬など。食事の20~30前に飲むと効果がある。

食後

食後30分までの間に服用する。消炎鎮痛剤など胃腸障害を起こしやすい薬は、消化管への刺激を軽くするために胃に食物がたくさんある間に服用する。

食間

食事によって薬が影響を受けやすいものは食間に服用するものが多い。漢方薬など多い。また、異なった効果をもたらす2種類以上の薬を服用している場合も、薬同士で作用(吸収が悪くなったり、吸収されないで排泄されてしまうことがある)しないように、1つの薬を食間に服用する場合がある。食間は、だいたい食事の2~3時間後ぐらい。

就寝前

(寝る前) 睡眠が充分とれない人や、便秘の人が服用する場合が多い。
睡眠薬、抗不安剤、下剤(服用8時間後に効果のあり、朝の排便時間に合うようにする)、一定間隔で服用 食事とは関係なく、一定の間隔で服用し、持続的に効果を出すために服用するもの。抗生物質薬、抗ウイルス薬など。

不定的

服用 症状に応じて服用するもの。頓服薬など。
朝服用 特別な骨粗しょう症治療薬、利尿剤、降圧剤など。食物の影響を強く受ける薬のため、胃に何も入っていない状態で服用する。

服用回数

薬の服用回数が、1日3回というのが多い理由として、食事と関係づけて毎食後すぐに服用するようにしておけば、飲み忘れがないという意味が最も大きい理由である。 しかし、現在は、製薬技術が進歩し長い時間持続可能な薬が出てきたことで1日1回の服用で効果が得られるという薬が出てきた。1日1回、2回、3回、4回、5回服用する薬がある。

留意点

  • 入居者がどのような薬を服用しているか、周知しておく。
  • 転倒、ふらつき、めまい、嘔吐、下痢など普通とは違う症状がみられたら、
    薬の内容を確認し、副作用の影響はないかどうかの検討を考える。
    特に、薬が増量、減量、新薬が投与された場合は、全職員で注意して症状
    を観察する。変化に少しでも気づいたら、記録し看護師に伝わるようにする。

  • 薬を間違えないこと。誤薬は生命や症状を悪化させるなど身体的、精神的
    に与える影響が大きい上に、危険性が高いため、薬の名前と本人を確認し
    て慎重に投与する。

  • 薬は水か湯ざましで服用することが安全。水なしで薬を飲むと薬が食道に付着し、その部分で薬が溶け、潰瘍ができることがある。
  • 粉薬は飛散性があるため気管に誤って入ると咳き込み、呼吸困難になることもある。
  • 基本的に食事を摂らなくても薬は服用する。ただし、糖尿病薬や胃を刺激してしまう薬などは、必ず食事を摂ることが大切。
  • すべての薬には副作用が存在しているといっても過言ではない。一方で、副作用が起きていても飲まなくてはならない場合もある。
  • 副作用で入居者が受けている苦痛の度合いをきちんと把握して、速やかに 看護師か医師に報告する。
  • 薬は食べ物との組み合わせで病状の変化が表われたり、効果が下がったりするので食べ物も注意する。(高血圧の薬とグレープフルーツなど)
  • 薬は、きちんと服用もしくは使用して初めて効果が得られるため、指示どおりに服用させること。
  • お年寄りの口腔内は非常に乾いている。まず、口のなかを湿らせてから薬を飲んでもらう。なるべく多くの水で飲む。お茶、牛乳、コーヒー、紅茶、ジュース、グレープフルーツジュースなどで服用するとその中に含まれる成分と反応を起こし、効果を下げたり、副作用を起こす場合がある。
  • 薬を服用させる場合は「座位」で行うことが基本。服用後もしばらく座位
    を保つこと。薬が胃に到達せずに途中で停滞すると、効果に影響するだけでなく、その部位に炎症や潰瘍を引き起こす可能性がある。
    寝たままの状態で服用させるときは頭を少し持ち上げると飲みやすくな
    る。

  • お年寄りは、肝機能や腎機能が低下しているので、薬の代謝や排泄が遅くなり体内に薬の成分が蓄積されることがある。
  • 薬との果物、飲み物との組み合わせ
    高血圧の薬とグレープフルーツとの飲み合わせは危険があるということはよくいわれる。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分が高血圧症や狭心症などの薬(カルシウム拮抗薬)と作用して効果が強く出すぎ、危険な状態になる場合がある。症状として血圧が下がりすぎてめまいや失神、心拍数の増加、顔面の紅潮などを引き起こすことがある。グレープフルーツは免疫抑制剤や抗がん剤なども影響が出やすいので注意が必要。また、カルシウムイオンに反応する合成抗菌剤などは牛乳で服用しない。

記録の種類

*日誌:症状を具体的に書く。

薬剤によるADL&QOLへの影響

抗精神薬

手足の動きが鈍くなる、震えがある、などパーキソニズム症状が現われ、おはしが持ちづらい、手が振るえて物が持てない、動きづらいなど。首が横に向いたり、体が反転したり、という強い副作用が起きる場合がある。薬によって口が渇く、便秘、排尿障害、眠気、性ホルモン異状、血圧低下、頻脈、ふらつき、転倒、体重増加、血糖値が上がるなど。
※転倒に注意。
※向精神薬とは中枢神経に作用して、心の動きに影響を与える薬物を総称していう。たとえば抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬などがある。
抗不安剤 眠気がある、ふらつき、食欲不振、便秘、口の渇きなど。
※睡眠導入剤として使うこともある。

睡眠薬

依存症になる可能性がある。健忘症になる、舌に苦味を感じるなど。
抗うつ剤 眠気がある、口の渇き、便秘、立ちくらみ、排尿障害、吐き気など。
※転倒に注意。

抗パーキンソン剤

パーキンソン病状が出る(手の震え、膝がガクガクする)、目のかすみ、口の渇き、便秘など。
※転倒、ケガ、事故に注意。

降圧剤

顔が紅潮する、頭痛、上下肢の浮腫、便秘、腎機能の低下、高カリウム血症、脂質代謝異状、起立性低血圧、めまいなど。
※転倒に注意。
※降圧剤は1種類だと量が増えて、副作用が起こりやすいので、異なる薬を組み合わせて使用することが多い。

糖尿病薬

口から飲むと消化管に障害が出やすいので注射での投与が多い。他の糖尿病薬を併用すると低血糖を起こす。

慢性リュウマチ治療薬

便秘、お腹が張る、などの胃腸症状、発疹、白血球・血小板の減少、肝機能障害、倦怠感がある、悪心(気持ちが悪い)、手足のしびれ、顔やのどの腫れ、かゆみ、めまい、血圧低下、食欲の低下、尿の色が褐色になるなど。

便秘薬

腹痛、悪心、下痢、嘔吐、不快感、食欲の低下など
※他の薬との飲み合わせに注意(カルシウムを多く含んだ薬、化膿止め薬、骨粗しょう症の薬など)。

利尿剤

聴覚障害、光の過敏症、ミネラルのバランスが悪くなる、低カリウム血症になりやすい(体がだるい、倦怠感、筋力の低下、脱力感、便秘、脈の乱れ、けいれんなどの症状がおこる場合がある)など。
※腎臓病の人、降圧剤を服用している人に副作用が出やすい。

抗白内障

抗緑内障治療薬
軽い吐き気、食欲不振、発疹、アレルギー症状まで起こす人もいる。血圧低下、近視化、暗くて見えにくい、眼痛、頭痛、網膜浮腫、脈拍数の減少、気管支収縮、うつ傾向、記憶障害、高脂血症など。
※転倒、転落、ケガ(ぶつかる)に注意。

抗生物質

胃炎、便の色が黒っぽくなる、歯の色が茶褐色に変わる、吐き気、腹痛、下痢、逆に便秘、食欲不振、発疹、かゆみなど。
※鉄欠乏性の貧血、重い副作用として造血機能を低下させる。
※抗生物質は細菌の増殖を抑えるために使われる。最近は耐性菌が増え、効き目のない感染症(MRSAなど)もある。

鎮痛薬

吐き気、消化器の潰瘍、エネルギー反応を起こすこともある。肝臓障害、腎臓障害、感覚障害、耳鳴り、難聴、ふらつき、めまい、頭が重いなど。
※ケガ、転倒に注意。
*薬は飲んで1~2時間で効果が出る薬と数時間かかる薬があり、製法や剤形
 によって異なる。
*処方を変更した場合は、部屋でゆっくりしていただくか、そばについていて見守るように心がける。

■ 味覚・嗅覚障害とは、舌の荒れ、口の苦味、口内炎、唾液分泌過多、味覚減退、舌痛、嗅覚異常など。
食事がおいしくない、食事が味気ない、好みが変わる、甘味、塩味が濃くなる、味の判断ができない、においがないなどの変化がある。

■ 聴覚障害・平行機能障害とは、耳鳴り(キーンという音や雑音が聞こえる)、耳がつまった感じ、難聴、めまい、ふらつき、起立歩行時のふらふら感、音が頭のなかで響く(せみの声のようなものが聞こえる)など
■ 視覚障害とは、日中でも暗く感じる、膜や水を通して物を見ている感じ(霧視)、視力の低下、暗いところだと見にくい、目がかすむ、ぼんやりして見えにくい、電灯の周囲が虹のような輪が見える、頭重感、光のちらつき、両目がチカチカする、光がまぶしい、物が二重に見える、物が黄色がかって見えるなど。
■ 振戦とは、口の周りや四肢、手指、舌などが振える。座位や立位がとりにくい、移乗が難しい、排尿、排便にも影響がある。また、浴槽の出入りが難しい、口腔の清潔、洗顔、爪きり、食事の摂取、衣服の着脱などが難しい。

 

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